子供の生活習慣病は、成人の病気とされていた高血圧症・高脂血症、動脈硬化症などの生活習慣病で、動物性脂肪の摂り過ぎなどの偏った食事や運動不足・ストレスなどが原因とされています。
福島県は、2013年度の学校保健統計調査で基準体重を20%以上も上回る肥満傾向児の割合が5~17歳のうち6歳、8歳、10歳、13歳、15歳、17歳で全国1位であり、文部科学省は「運動不足や避難生活からのストレスが原因」とみています。一方、全国平均では児童生徒のスリム化が進んでおり、肥満傾向児の割合は全年齢において2年連続で1割を切っています。特に14、15歳と17歳では現在の調査方法となった06年度以降で最低のデータとなっており、福島県内の肥満化は「肥満が生活習慣病につながる」という事実から緊急の対策が望まれます。
小児期の肥満は
- 適切な指導がないと年齢と共に悪化するケースが多い
- 高学年になればなるほど、肥満児の割合が増加する
- 軽度肥満は気づきにくく、中等度肥満になってはじめて認識する
- 血液の異常や脂肪肝は子どものうちはならないと思われている
- 極端ない食事制限や運動の強制をしなくても生活習慣の改善で肥満が解消される
これまで成人病は早期の発見、早期の治療が大切だと言われてきましたが、最近は予防の方が大切だと考えられています。
子どもの生活習慣病を予防するには、
- 正しい食生活を幼児の時から習慣づけることが大切。
和食、洋食、中華料理など、何でも作ってあげて雑食にすることが大切で、野菜嫌い、魚嫌いにならないように気をつけましょう。 - よく運動する習慣をつけることが、将来その子が早い時期に生活習慣病になってしまう事を防ぎます。